飲食店は、コンセプトが表現された内装デザインが重要です

飲食店は、その店のコンセプトと、ユーザーが求める雰囲気が表現された内装デザインにすることが重要です。本記事では、飲食店の内装デザインで重要になるポイントや物件のチェックポイント、内装業者の選び方などについて解説しています。

飲食は、非常に競争の激しい業界なので、数あるライバルの中でひときわ目立つ存在にならなければ、経営を軌道に乗せることはできません。飲食店は客商売ですから、とにかく、まずは集客です。ターゲットとなる顧客層の分析をするとともに、店のコンセプトと顧客が求める雰囲気の反映された内装デザインで、集客を行いましょう。

飲食店の内装デザインで重要になるポイント

飲食業界は非常に競争の激しい業界ではありますが、コロナ禍が飲食店にもたらした影響は強烈なものがあり、今後は、これまでとはまったく異なる状況の中でビジネスを行うことになるでしょう。そのため、いくら内装デザインに使える潤沢な資金があり、お金を惜しまずに投入したからといって、訪問客の大幅増につなげられるわけではありません。

どうやって初期投資を回収するか考える

店舗を開くために投資したお金は、なるべく早く回収したいものですが、スピーディーに回収できることなどなかなかありません。いつまでに初期投資を回収するのかという目標をしっかり立て、そのためにできることをすることがとても重要です。

たとえば、初期投資を3年ですべて回収することを目標とするとしましょう。日々の売上と儲け、経費などを考えて、開店のためにどれだけのお金を用意しなければならないのか計算してみましょう。この初期投資で重要になるのが内装デザインと工事にかけられる費用です。店舗をオープンする際は、さまざまな出費があるので、いくら大切な要素だといっても限界があるでしょう。店舗のコンセプトを落とし込めて、なおかつ、ターゲットとなる顧客が気に入ってくれる雰囲気を作り上げるには、何にお金をかければいいのか、しっかり考えることが大切です。

コスト削減を目指すあまり、すべてがコンセプトから外れた安っぽい内装の店を見かけることもよくあります。それでは効果的な集客など、とてもできません。新しい飲食店は、集客と同時にリピートしてくれるよう、顧客を育てていかなければなりません。そのためには、ただ集客を考えるのではなく、メリハリを考えて、注力すべき箇所にはしっかりお金を使い、それ以外の箇所は抑え気味にするなどの作戦を立てることが重要です。

飲食店向け物件のチェックポイント

飲食店向けの物件には、スケルトン物件と居抜き物件があることはご存じかと思います。スケルトン物件の場合は、店をゼロから作り上げていくわけですから、実は意外にチェックすべきところは少なくて済みます。電気やガス、水道などの設備のほか、内装工事にもお金がかかるため、初期費用が少ない場合はあまりおすすめできないのですが、スケルトン物件には、理想の店を作りやすいという利点があるのです。

一方、初期費用を抑えたい方は、居抜き物件を選ぶことが多くなると思います。内装や設備がすでにある程度そろっている居抜き物件は、条件を満たしていさえすれば、最高の選択肢なのですが、よくチェックしないと追加で工事が必要になり、結局、多額のお金をつぎこまなくてはならなくなる、ということもありえるのです。居抜き物件でチェックすべきポイントを以下に挙げてみました。

電気やガスの容量

電気やガスの容量が不足している場合、追加の工事が必要になることがあります。必ず物件のオーナーに確認しておきましょう。

ダクト、エアコンなど

居抜き物件でありがちなトラブルが、ダクトやエアコン、グリストラップに関するものです。不具合がある場合は大規模な工事を行わなければならない可能性が高いので、よくチェックしておきましょう。

厨房設備、流しなど

居抜き物件で厨房設備をそのまま使用することを考えている場合は、今後の使用に耐えうるかどうか、しっかりチェックしておきましょう。厨房設備はとても丈夫ですが、あまりにも古い物の場合は、今後の使用に支障が出る可能性があります。できれば写真に収めておき、後ほど、インターネットで調べてみると、年式やサイズなどがわかる可能性があります。

物件の外側

意外に見落としてしまうのが、物件の外側です。ダクトは建物の外側に突き抜けていますから、必ず状態をチェックしておきましょう。また、エアコンの室外機も建物の外に設置されているので、状態をチェックしておきます。傷んでいる場合は新しいものを導入しなければならないからです。

さらに、建物の外観もチェックしておきましょう。あまりにも傷んだ状態だと、害獣や害虫が侵入する可能性があるので注意が必要です。

エリアの環境

物件があるエリアの環境も必ずチェックしておきましょう。時間帯別の傾向もつかんでおく必要があります。たとえば、近隣の店舗の営業時間なども調べておくべき情報です。繁華街の中にあり、一見、とても良さそうな立地にあるのに、誰がやってもうまくいかない物件はあります。特に居抜き物件は、前の借主が退出した物件ですから、もしかしたら集客になんらかの問題がある物件かもしれません。そのあたりのことも考えながら、物件の周辺環境をチェックすることが大切です。

飲食店の内装デザインを依頼する業者の選び方

物件が決まったら、開店に向けて内装を作らなくてはなりません。内装デザインを業者に依頼する場合、いくつかの依頼パターンがあります。これらのパターンは、こだわりや予算などを考慮して選ぶといいでしょう。

すべて任せてしまえる業者

店舗の準備段階からオープンまで、トータルでサポートする業者を利用する方法です。開店資金が十分に用意できるのであれば、物件選びから内装設計、工事、融資にいたるまで至れり尽くせりです。特に、初めて飲食店を持つという人にとっては、トータルでサポートしてくれる業者に依頼することで、今後のビジネスに役立つ良い経験となるでしょう。

設計から施工までを一貫して行う業者

店舗の内装デザインと内装工事を一貫して行う業者に依頼する方法もあります。窓口がひとつになるので、コミュニケーションがとりやすいというメリットがあります。また、同じ業者に依頼するため費用も抑えられます。

設計と施工を異なる業者に依頼

設計と施工を異なる業者に依頼して内装を作ることもあります。異なる業者に依頼することになるため、費用はかさみがちになります。あえて異なる業者に依頼するのは、通常、開業資金に余裕があり、デザインと施工、どちらにもこだわりたい場合です。

比較サイトを利用して見積りを依頼してみる

最近は、さまざまな分野で「比較サイト」を利用できますが、内装業者も比較サイトで比較できます。いくつか条件の良さそうな業者をピックアップしてみて同時に見積りを依頼してみましょう。比較サイト上で見つけた業者を利用するかどうかは別として、見積りを比較することで費用の相場が見えてくるので、活用する価値はあります。

まとめ

飲食店の内装デザインのポイントや、物件のチェックポイント、内装業者の選び方について解説しました。ライバルの多い飲食業界。店舗の差別化を図るためにも、内装デザインにはしっかり取り組みましょう。